「にゃるほど!コミュ力UP語彙辞典」本多正識著、石黒圭監修

公開日: 更新日:

「にゃるほど!コミュ力UP語彙辞典」本多正識著、石黒圭監修

「ひとえに~のおかげです」の「ひとえに」とか、「くれぐれも」や「もとより」など。日常会話でよく耳にするこうした言葉は、前後の言葉の意味をより詳しく説明する副詞と呼ばれ、8種に分かれる品詞のひとつ。

 副詞は「品詞のゴミ箱」などとも呼ばれ、分かりにくく地味だと思われがちだが、私たちはふだん、意識せずに驚くほどの副詞を使っている。その副詞こそが実はコミュニケーションの鍵を握っているのだという。

 本書は、用例にぴったりのかわいく面白い猫写真とともに副詞の各言葉を紹介する面白語彙辞典。

 例えば、「絶対」の項。「落とし物は絶対見つかるから、心配しないで」の例文に添えられるのは、柄が異なる4匹の猫が、漁網の上で同じ方向を見つめている写真。4匹とも後ろ姿なので、その表情は分からないが、よく見ると、手前のサバ猫の前脚が隣の茶猫の肩にそっと添えられ、まるで励ましているかのよう。

 きっと落とし主は茶猫なのだろう。

 こんな調子で、「『いずれ』順番が回ってくるだろう」と子猫がエサを食べ終わるのを待っている大人猫や、仲間がふかふかのベッドで寝ているのを羨ましそうに見ている猫の写真をはじめ、「俺の家、『いったい』いつリハウスしてもらえるんだろう。ハァ~」に心底困り顔の猫、カーテンに爪がひっかかってしまった猫には「『うかつにも』身動きが取れなくなってしまった」、「私は『もとより』私の分身たちもかわいい」には親子3匹の写真が添えられている。

「『しょっちゅう』イチャついてます」では同居犬と寄り添うなど、時にはワンコたちも登場。

 例文にぴったりのくすりと笑ってしまう猫写真の面白さについつい引き込まれ、知らずに語彙力アップは間違いなし。 (KADOKAWA 1595円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景

  2. 2

    「24時間テレビ」出演者ギャラ、視聴率目当ての偽善、CM荒稼ぎ…毎年非難ゴウゴウの“内実”に迫る

  3. 3

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  4. 4

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  5. 5

    福井県に「大雨特別警報」が出る中での24時間テレビに意義はあったか? 識者は「災害時には災害情報を」と指摘

  1. 6

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  2. 7

    サンドウィッチマン伊達で“黄色信号”再点灯…芸能界から「ぽっちゃりキャラ」が消える日

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  5. 10

    つんく♂の妻を演じる北川景子は寄付金着服問題がくすぶる「24時間テレビ」を救えるか?