WBCの日本独占放送の裏にNetflixのしたたかな戦略
全世界での契約者数が2024年12月末の時点で3億人を超え、映画、ドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなどさまざまな番組を提供するのは、米国の動画配信大手ネットフリックスである。
共同最高経営責任者のグレッグ・ピーターズがスポーツも配信こそが未来の形だと強調するように、近年、ネットフリックスは積極的にスポーツの分野に取り組んでいる。
2027年と2031年のFIFA女子ワールドカップサッカーを米国で、来年開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の全47試合を日本で独占配信するのも、こうした経営方針の一環だ。
WBCは米国で決勝が行われるとはいえ、全米大学体育協会(NCAA)のバスケットボールトーナメントの視聴者数より少ないのが実情である。
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これに対し、日本では23年大会の米国との決勝戦が平日朝という時間帯の放送であったものの、1分以上視聴した人数が4657万人であった。また、韓国との試合は第1ラウンドながら同じく6234万人が視聴している。


















