長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した
年譜によれば、この年4回のイベントが行われた。桑田佳祐は第1回に「湘南ロックンロール・ボーイズ」、第2回はグループ名不詳、9月開催の第3回に「青学ドミノス」として出演する(第4回については後述)。
私が注目するのは、第2回出演時、レパートリーはすべてキャロルのナンバーだったという事実である。考えようによっては「矢沢永吉→桑田佳祐」という、日本ロック史の背骨である2人の音楽的つながりを示す重要事実だが、桑田佳祐のことだ。単なるお遊びだったのかもしれない。
キーワードの2つ目は「ベターデイズ」。ファンならご存じ、桑田佳祐を輩出したことで知られる青学の音楽サークルは、この年に誕生したらしい。
そして最後のキーワードは「サザンオールスターズ」。デビュー3年前、この年に出来たバンド名なのだ。
命名者は先の宮治淳一。「サザン・ロック」(ニール・ヤング「サザン・マン」説もあり)と「ファニア・オールスターズ」を元ネタとして、風呂の中で思い付いたらしい。
そして10月開催、第4回湘南ロックンロール・センターのイベントに、ついに「サザンオールスターズ」が登場することになる。ちなみにこの段階で、すでに原由子が参加している。


















