著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広いジャンルの楽曲を、社会的な視点からも読み解く。主な著者に「中森明菜の音楽1982-1991」「大人のブルーハーツ」「日本ポップス史 1966-2023」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」、最新刊「日本の新しい音楽1975~」は大好評。ラジオDJとしても活躍。

長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

公開日: 更新日:

 年譜によれば、この年4回のイベントが行われた。桑田佳祐は第1回に「湘南ロックンロール・ボーイズ」、第2回はグループ名不詳、9月開催の第3回に「青学ドミノス」として出演する(第4回については後述)。

 私が注目するのは、第2回出演時、レパートリーはすべてキャロルのナンバーだったという事実である。考えようによっては「矢沢永吉→桑田佳祐」という、日本ロック史の背骨である2人の音楽的つながりを示す重要事実だが、桑田佳祐のことだ。単なるお遊びだったのかもしれない。

 キーワードの2つ目は「ベターデイズ」。ファンならご存じ、桑田佳祐を輩出したことで知られる青学の音楽サークルは、この年に誕生したらしい。

 そして最後のキーワードは「サザンオールスターズ」。デビュー3年前、この年に出来たバンド名なのだ。

 命名者は先の宮治淳一。「サザン・ロック」(ニール・ヤング「サザン・マン」説もあり)と「ファニア・オールスターズ」を元ネタとして、風呂の中で思い付いたらしい。

 そして10月開催、第4回湘南ロックンロール・センターのイベントに、ついに「サザンオールスターズ」が登場することになる。ちなみにこの段階で、すでに原由子が参加している。

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