小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

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 演技経験の浅い玉置を、小林が懐の深い演技でがっちり受け止めて、それはそれはいい“兄弟分”だった。そして毎回のように2人が“流し”の設定で歌い出す、そのデュエットが最高! ロック、ムード歌謡、演歌のおなじみの曲が、独特の“玉置節”とそれに負けない“小林節?”のハーモニー。この味わいは、絶対に他では見られない貴重なものだ。

 視聴率が当時としてはパッとしなかったとしても、僕にとってはこの年の代表作。当時アラフォーの篠ひろ子は色っぽかったし、同年に“鉄骨娘”としてブレークするハタチくらいの鷲尾いさ子も可愛かったし。

 当時の僕は、ドラマを放送している時間は仕事場か酒場のどちらかで、もっぱら忘年会のビンゴで当たった14インチのテレビデオでの視聴だった。VHSに録画したバラエティーやドラマを早送りしながら見ては消していた僕が、このドラマだけは等倍で見ていた。

 そこには、最近のドラマではめったに見かけない、泥くささと熱と、押しつけがましくない人情があった。そして唯一無二のあの歌声も……さて今回はこのあたりでござりまする(↑そりゃ春日局だ)。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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