著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

里見浩太朗さんの「もっとできることがあるんじゃ?と常に考えていました」に演技に対する貪欲さを垣間見た

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 当時は映画が娯楽の王様だったので、役者もスタッフもお客さんに楽しんでもらおうという意気込みが半端ではなかったそうです。さらに里見さんたちスター俳優が応えられるだけの技量があって相乗効果になっていたのでしょう。時代の主役が映画からテレビに移ったことについて「スケールは映画にはかなわないけれど、テレビにはテレビの良さがあるんだから、やる方(出演者)はできることを一生懸命やるだけですよ。それは時代が変わっても変わらないし、変わっちゃいけないことでしょう」と、見てくれる人があってこその俳優稼業だと強調されていました。お笑いの現場も常に客席、テレビの前、ネットの前にいるお客さんを考えなければいけないと痛感します。

 セットなどもAIやCGの進化で、昔ならたくさんのスタッフが何日もかけてつくり上げてきたものが、数時間、数分でできてしまいます。それでも演じるのは人間。「見てくださるお客さんのために」いいものを作る気持ちは変わることはありません。変わってはいけないことでしょう。

 里見さんは今もそんな気持ちで映画やドラマをご覧になっていらっしゃるのでしょう。

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