里見浩太朗さんの「もっとできることがあるんじゃ?と常に考えていました」に演技に対する貪欲さを垣間見た
当時は映画が娯楽の王様だったので、役者もスタッフもお客さんに楽しんでもらおうという意気込みが半端ではなかったそうです。さらに里見さんたちスター俳優が応えられるだけの技量があって相乗効果になっていたのでしょう。時代の主役が映画からテレビに移ったことについて「スケールは映画にはかなわないけれど、テレビにはテレビの良さがあるんだから、やる方(出演者)はできることを一生懸命やるだけですよ。それは時代が変わっても変わらないし、変わっちゃいけないことでしょう」と、見てくれる人があってこその俳優稼業だと強調されていました。お笑いの現場も常に客席、テレビの前、ネットの前にいるお客さんを考えなければいけないと痛感します。
セットなどもAIやCGの進化で、昔ならたくさんのスタッフが何日もかけてつくり上げてきたものが、数時間、数分でできてしまいます。それでも演じるのは人間。「見てくださるお客さんのために」いいものを作る気持ちは変わることはありません。変わってはいけないことでしょう。
里見さんは今もそんな気持ちで映画やドラマをご覧になっていらっしゃるのでしょう。



















