著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

M-1グランプリ優勝の「たくろう」に5年半前、徹底して注意したこと

公開日: 更新日:

たくろう

 先日の「M-1グランプリ2025」で栄冠を勝ち取った、たくろう。2021年4月放送の私の「プロフェッショナル~仕事の流儀~」で密着取材中、たまたまネタ見せに来たのが、たくろうとツートライブでした。そのツートライブが5月に「THE SECOND」で優勝。たくろうも続き、うれしい限りです。

 よく声の通るきむら君と入学時から今の独特の間と豊かな表情表現の赤木君はNSCの先輩後輩。きむら君は赤木君を紹介され「こんなオモロいヤツおんねや!」と思ったそうで、私も赤木君はいい相方を見つければ売れると思っていました。

 関西のコンテストでは常に優勝候補に挙がりつつ「おもしろいネタやねんけど……」と、悔しい結果が続いていました。

 その大きな要因に赤木君のおもしろさでもある“ボソボソしゃべり”がありました。声量、特に語尾が聞き取りにくくて“ボソボソしゃべり”のおもしろさを強調するつもりが、かえって足を引っ張っていたのです。プロフェッショナルに収録されたネタ見せ風景でも「どんなにオモロいこと言うてもお客さんが聞き取れないと、笑いにはつながらへんから、意識的にでも語尾をしっかり言って。お客さんに全ての音を聞きとらすように」と注意を徹底しました。

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