働いても働いても…テレビ局と制作会社の逃れられない「格差」~テレ朝社外スタッフ転落死で改めて注目~
絶対に迷宮入りにしてはダメだろう。今月10日、テレビ朝日本社の屋上から20~30代の社外男性スタッフが転落し、死亡した。1週間以上経っても、原因などは発表されていない。元制作会社スタッフは「このままウヤムヤにしてはいけない」と警鐘を鳴らす。
「何が理由かわかりませんが、テレビ局と下請けには歴然とした差が存在します。その気苦労などから、飛び降りた可能性は考えられると思います」
局員と制作会社の格差は、給料だけではない。
「レギュラー番組があるとして、テレビ局の社員は数回作っただけでプロデューサーになれます。すると、数年にわたって何十回と作っている制作会社のディレクターはプレビューなどで、年下で経験の浅いプロデューサーに上から目線でキツいダメ出しをされる。それが適切な助言なら構わないのですが、一般論をあたかも自分の説のように唱える人もいます。しかし、局員に仕事をもらっている立場なので、下請けはうなずくしかありません」(前出の元制作会社スタッフ=以下同)
かつてのテレビ業界は徹夜が当たり前で、寝る間もほとんどなかった。だが、国を挙げての働き方改革で、時間外労働も大幅に減っていると伝えられるが……。


















