鮮烈な色気を放った反町隆史はトップスター街道へ

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 ゆがんだ家庭環境、妊娠や暴力、逃避行。カーペンターズの曲を背景にした“野島ワールド”は衝撃的な展開の連続だった。でも、ラストのラストで5人組が揃ってズボンを下ろすという場面に救われたりもした。後出しだけど、5人のキャラ構成のバランスが、どこかSMAPっぽくもある。あ、当時は6人か。

 主演のいしだ壱成以上に輝いたのは、ヤクザの構成員“ゴロ”役の反町隆史と、知的障害者“デク”役の香取慎吾。特に反町隆史の放つ色気は鮮烈で、またたく間にトップスター街道を駆け上がることに。

 色気といえば、この枠の7月期「愛していると言ってくれ」の豊川悦司(当時33)も凄かった。ソリマチが“動”の色気なら、トヨエツのそれは“静”。女子たちはそのたたずまいからにじみ出る色気にやられていた。

 おっと、話を戻そう。絶頂期のいしだ壱成主演で注目の若手を集めた場合、セオリーならラブコメしそうなもの。それを全員が“社会の境界線上”にいる存在として描いたのが、TBSらしい。そしてデクを好演した香取慎吾は、ちょうど1年後、フジ木10でベトナム人“ドク”の役で主演する。SMAPの末っ子“シンゴちゃん”がデクとドクを見事に演じきったのも、後にSMAPが国民的アイドルとして長く君臨する伏線だった……やっぱ後出しになっちゃいますか。 (テレビコラムニスト・亀井徳明)

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