可愛い系だった田中美佐子のアンバランスな影と湿度の女優魂
「禁断の果実」(1994年/日本テレビ系)
前年に開幕したJリーグの人気は凄まじく、各局がこぞって生中継していた1994年。夜の東京・六本木では、茶髪にロン毛が「オレ、実はJリーガー。2軍だけど」なんて嘘でもナンパできたり、キャバ嬢を口説けたりしていたあの頃。ドラマは日本テレビが春クールに放送した「家なき子」が大ヒットし、12歳の安達祐実が放った「同情するなら金をくれ!」は流行語に。
そんな94年の夏クール、日本テレビが“水10”で放送したのが「禁断の果実」。田中美佐子(当時34)が2役で主演し、弟役に岡本健一(同25)。脚本は遊川和彦。野島伸司、君塚良一、内館牧子らが過激でドロドロな世界を見せていた当時、どちらかというとラブコメの名手的位置づけだった遊川が描いたのは、「家なき子」以上に過激な世界だった。
第1話の冒頭から、ナース姿の田中美佐子が夜の病室で患者にまたがって性の相手!植物状態の患者の病室に入って安楽死させる!
GP帯の連ドラでは考えられない入り方だった。そして夜の病院屋上。悪い患者たちに因縁をつけられ、ナース姿で暴行される。そこに、子役の声でナレーション。


















