松山ケンイチの「テミスの不確かな法廷」が好評 実際あった執行官刺傷事件にぶつける勇気
■第6話もタイミングピッタリ
裁判所の執行官とはどんな人たちなのか。地方裁判所に置かれる特別職の国家公務員で、裁判所の判決を受けて、借金の差し押さえや不動産の競売、立ち退き(明け渡し)などを強制執行したり、訴状を届けたりする。裁判所の秘書官経験者が就任することが多く、国家公務員なのに国から給与は支給されず、執行手数料で収入を得る歩合制だ。
その執行官を志す楽しいドラマがあった。2023年の夏ドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日系)。
ひょんなことから執行官を手伝うことになってしまった執行補助者のドタバタを伊藤沙莉が軽妙に演じ、裁判所の裏方の苦労や執行される側のさまざまな事情が、実例をヒントに描かれた。
「『テミス』では執行官は脇の脇の役ですが、そこにピリッとした存在感でいま注目の市川を持ってきたところに、制作スタッフの意気込みを感じます。彼女と松山の掛け合いは見どころです」(前出の批評家)
第6話は、すでに執行された死刑囚の遺族が再審請求する話。これも総選挙後に「再審」見直しの刑事訴訟法改正案が国会審議されるタイミングで、弁護士らは「冤罪被害者の声が軽視されている」と反対しているホットなテーマだ。「テミス」、社会派ドラマとしても見ごたえがある。
(コラムニスト・海原かみな)




















