萩本欽一(12)19歳で一家離散「安藤組解散に倣って萩本家も。“皆さん、かいさ~ん”って」
増田「それで豆腐屋の2階に下宿されて」
萩本「これがまた運だよね。ほいでどこ行こうかなと思って」
増田「布団を担いで」
萩本「いや、担ぐってほどじゃないから。楽屋の横丁にちょっと置いといて。布団もね、ギュウギュウに縮めりゃ相当小っちゃくなりますからね。そうしてブロンディー*でお茶飲んでさ」
※ブロンディー:浅草。六区の裏手にいまも残る老舗の喫茶店。かつては店の2階が芸人たちのたまり場になっていた。当時の浅草の人たちは「ブロンディー」ではなく「ブロンデ」と発音した。
増田「ブロンディーっていうのは?」
萩本「浅草の喫茶店。たしか今もあると思う。2階が芸人のたまり場になっててね。そしたらコーヒー飲んでるお客さんが『俺、豆腐屋やってるんだけどさ。誰かアルバイトやってくんねえか探してるんだ』なんて言ってさ。『朝ちょっと配達してくれるとかさ、そういうのやってくんない?』って声かけてくれて」


















