異なる情報が錯綜した「森本造反事件」の真実…コーチと衝突、試合に遅刻「俺はしていないよ」
前身となる阪急軍から数え、今年で球団創設90周年を迎えた阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)。当時のパを代表する名手を幾人も輩出する中、ひときわ異彩を放っていたのが森本潔だ。球界から突如消えた反骨の打者の足跡と今を、ノンフィクションライターの中村素至氏が追った。(毎週木曜掲載)
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「阪急ブレーブスは9月24日、森本潔三塁手を同日の対日拓ホームフライヤーズ10回戦から無期限謹慎処分にした。理由は23日の対近鉄バファローズ12回戦に先発メンバーに起用されながら、出場を拒否し、試合途中で帰宅したため。球団はこれを契約不履行、命令違反・職場放棄として、処分を決定した」
「森本がなぜこうした態度をとったか、その理由は知らない。だが、今度の場合はそれ以前の問題だ」(渓間秀典球団代表のコメント)
1973年9月25日、一般紙、スポーツ紙にともに衝撃の記事が掲載された。
森本が「悪いほうの伝説」と、自嘲気味に語る造反事件である。


















