「ばか」が利器なら「あほ」は鈍器? 「大阪弁」前田勇著

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「大阪弁」前田勇著

 大阪弁は、東京弁に比べ「やさしくて、軟らかい」と好感を持つ人もいれば、「間が抜けて、しまりがない」と嫌う人もいる。同じく東京弁は「ぶっきらぼうで、硬い」という人もいれば「緻密で、きりっとしている」という人もいる。

 違いはどこからくるのか。東京弁の「ばか」と大阪弁の「あほ」を比べてみると、ローマ字でbakaの子音は、ともに破裂音と呼ばれ、その音響効果は瞬間的であり、かつ鋭い。一方のahoは母音が圧倒的に優勢な語で、感情的アルファを強くも弱くも、深くも浅くも表出することができる。つまり、ばかが利器ならあほは鈍器だと説く。

 ほかにも、「よう言わんわ」のような独特な不可能表現や、「ねん」「なア」などの多彩な語尾を取り上げ、大阪弁の豊かな世界を解説する。 (KADOKAWA 1430円)

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