松岡茉優はNHKドラマ初主演で若手実力派女優から無類の演技派へと転身した
しかし、ジャーナリスト志望の涼子(松岡)が真相を探るうち、あづさだけでなく、クラスメートたちの秘密も明らかになっていく。高校生同士のリアルな距離感と関係性を見せた松岡の好演。ドキュメンタリーのような手持ちカメラの映像。また、問題の当事者が不在のままの推理劇という点も異色だった。
そして今からちょうど10年前の16年6月、今度はNHKでの連ドラ初主演を実現させた。それが「水族館ガール」だ。主人公の由香(松岡)は商社に入って3年目のOL。上司(木下ほうか)から「使えないヤツ」の烙印を押され、水族館への出向を命じられる。
由香は、水族館といえば「生きもの好きにはたまらない職場なんだろうなあ」くらいに思っていた。やがて24時間全力で命と向き合う大変な仕事だとわかってくる。担当することになったイルカとのコミュニケーションも難しい。厳しいチーフ(桐谷健太)や先輩(西田尚美)らから叱られ続ける毎日だ。
商社を追われ、水族館にも簡単に溶け込めないヒロイン。このドラマは、いわば自分の「居場所」探しの物語だった。それは単に生活の糧を得る職場という意味ではなく、自分が自分であることを実感できる「場」のことだ。松岡自身にとっても、どんなドラマでも存在感を放つ若手実力派女優から、ドラマ全体を引っ張る無類の演技派女優への本格的トライだった。
今年はドラマ「ダウンタイム」(Netflix)の世界配信が控えている松岡。美容整形業界に飛び込む天才形成外科医の登場が待ち遠しい。



















