米倉涼子には今後も“汚名”がついて回るが…沢尻エリカや酒井法子のように完全復活を期待する

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 この先、米倉が逮捕されなくても、「薬物疑惑でマトリにガサ入れされた女優」という“汚名”はついて回ることになる。メディアの中には「もう地上波に戻るのは無理」と無責任に報じるところもある。

 沢尻エリカが事件から7年ぶりに映画「#拡散」(来年2月公開)に出演することが話題である。多くのスキャンダルさえも芸の肥やしにしてしたたかに生きる。彼女こそ真の女優である。

 2009年9月17日、私は芸能リポーターの梨元勝(故人)と、酒井法子(38=当時)の謝罪会見の場にいた。夫とともに覚醒剤取締法違反で逮捕・起訴されたが、保釈金を払って保釈された。

 涙ながらに詫びる彼女を見ながら、梨元と「シャブとは手を切れないな」と話した。

 しかし彼女は、その“期待”を見事に裏切り、介護士や音楽療法士の資格取得を目指しながら、2016年には「酒井法子30thANNIVERSARYコンサート」を開催。その後も新曲を発表し、海外に活躍の場を広げ、「のりピー」完全復活を遂げたのである。

 脳脊髄液減少症という難病を抱える米倉に襲いかかった薬物疑惑。「失敗したらね、そこからスタート」(樹木希林)。彼女が女優として、さらなる飛躍する姿を見せてくれる日を心待ちにしている。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

【連載】週刊誌からみた「ニッポンの後退」

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