さあ、秋のGⅠシーズン到来!負けても負けても競馬が楽しいのはなぜか

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 113連敗した競走馬ハルウララ(高知競馬)が亡くなって1カ月経つが、今も献花台を訪れる人が絶えないという。

 寺山修司は「競馬が人生の比喩ではなく、人生が競馬の比喩である」といった。負けても負けても走り続けた彼女に自分の人生を重ねるのだろうか。

 10月12日から日曜劇場(TBS系)で本格的な競馬ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」が始まった。それに明日は「秋華賞」。秋のGⅠシーズンが本格化する。

■70年代、競馬場に「文士村」があった

 ところで、1970年代、東京や中山競馬場に「文士村」があったことを知っているだろうか。土、日になると馬主席に、競馬を愛する“日陰者”山口瞳、古井由吉、色川武大、虫明亜呂無、寺山修司、大橋巨泉、古山高麗雄、常盤新平、伊集院静、将棋の米長邦雄、芹沢博文らが集った。

 そこに私もいた。週刊現代で山口をホストに「競馬真剣勝負」(1974年から1年間)という連載を担当していたからだ。

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