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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

都立病院は本業で年間にいくら儲かっているのか?

公開日: 更新日:

「材料費」もジワジワと増えています。医薬品、消耗品、給食材料費などの合計です。医薬品などは、使った分だけ健康保険で償還されると思っている人も多いと思います。しかしいまでは多くの病院が、入院医療費の包括払いに移行しています。病気の種類と治療内容によって、入院1日当たりいくらと決められています。入院中の検査や投薬はすべてその金額の中でやりくりするようになっているのです。医薬品や消耗品の価格が上がれば、それが直接響いてくるわけです。

 経費も増え続けています。こちらは「各種委託費」(血液検査・清掃・消毒・シーツ交換など)が中心です。これも首都圏の物価が上昇すれば、増えるのは当然です。

 都立病院の赤字体質が改善される見込みは、かなり薄いと言っていいでしょう。

【連載】決算書でわかる有名病院のフトコロ事情

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