著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ストレス解消にも サプリより森林浴の方が血圧が下がる?

公開日: 更新日:

 林や森の中を、ゆっくりと歩いたり、そこで運動をしたりすることに、心身をリラックスさせる効果のあることは、誰でも体験すれば実感出来ることです。どのような科学的な裏付けがあるのでしょうか? 

 今年の代替医学の専門誌に、日本人の研究者による興味深い論文が掲載されています。これまでの多くの研究をまとめて検証したところ、森林浴により血圧が下がることが、科学的に確認されたというのです。その効果は軽い高血圧の薬と同じくらいはあり、宣伝されている血圧低下のサプリメントや飲み物より優れています。そして元の血圧が高い人ほど、その効果はより顕著に認められました。

 それでは、なぜ森林浴で血圧が下がるのでしょうか? 自然と触れ合うことにより、自律神経のバランスが変わり、ストレスで高まる交感神経の緊張が抑えられて、リラックスする副交感神経の比率が高まります。実際にストレスホルモンであるカテコールアミンが、森林浴により低下した、という結果も報告されています。もちろん、その効果は一時的なもので、休日に森林浴で血圧が下がっても、都会での仕事に戻れば、交感神経が緊張してまた高くはなるのですが、その影響がしばらくは残ることもまた事実のようです。

 なるべく定期的に森林浴を行うことが、体からストレスを取り除き、血圧を下げるには有効な方法であることは間違いなさそうです。

【連載】医者も知らない医学の新常識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る