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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

慶応病院の医業経費 全国平均より5倍近くも薬にかける

公開日: 更新日:

 経費のうち最大の割合を占めるはずの人件費は、残念ながら分かりません。慶応大学全体の数字しか公表されていないからです。慶応病院のホームページによれば、医師を含めた職員の合計は2635人となっています。その人件費の平均をいくらとみるかで、総額の数字が変わってきます。たとえば、1000万円/人とすれば、総額263.5億円になります。

 しかし医師数は854人(うち67人が研修医)となっており、あまりに多すぎます。実際には医学部の教員を兼務していたり、外の病院に非常勤で出ている医師も大勢おり、フルタイムで働いている医師は少ないと思われます。また看護師やその他の職員の人件費も、そんなに大盤振る舞いはあり得ません。

 その他の雑費も不明ですが、慶応病院はおそらく黒字経営でしょう。ちなみに大学全体の事業活動収支は112.4億円の黒字となっています。

【連載】決算書でわかる有名病院のフトコロ事情

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