著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

三井記念病院の本業収益 眼科と循環器が強い?

公開日: 更新日:

 秋葉原にそびえる三井記念病院は、1909年開業、ベッド数482床という老舗大病院。2006年から「100周年記念事業」として建て替えが始まり、2011年にすべての工事が完了しました。

 三井グループのための病院ではなく、誰でも受診できる一般病院です。しかし、三井グループの全面的なバックアップを受けており、グループ全体の広報活動を担っている三井広報委員会によれば、建て替え工事は「三井グループの支援を受け、総事業費230億円を投じた」大プロジェクトだったそうです。

 社会福祉法人の形態をとっており、介護事業なども展開していますが、病院単独の決算も公開されています。一般企業の損益計算書に相当する「事業活動計算書」から、サービス活動収益(本業による収益)の主な数字を拾って<表>にまとめました。

 収益の合計は193.1億円、そのうち192.0億円が医療事業によるものでした。その他は補助金、寄付金、駐車場代、製薬会社の治験請負代金など。民間病院なので、国や都からの補助金は微々たるものです。ただし社会福祉法人ですから、原則として税金を払う必要がありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?