著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」は本当に革新的なのか?

公開日: 更新日:

 インフルエンザが本格的な流行シーズンを迎えていますが、「ゾフルーザ」(一般名:バロキサビルマルボキシル)という新しい抗インフルエンザ薬に注目が集まっているようです。

 1回分を服用するだけで有効性が期待できるという特長から、即効性があり効き目も強い、などとインターネットやマスメディアでも取り上げられています。

 そんななか、世界的にも権威のある医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌」に、インフルエンザに対するゾフルーザの有効性を検討した研究論文が2018年9月6日付で掲載されています。

 この研究では、12~64歳のインフルエンザ患者1432人を、ゾフルーザ投与群(610人)、従来から用いられている抗インフルエンザ薬の「タミフル」(一般名:オセルタミビル)投与群(513人)、プラセボ(薬効成分のない偽薬)投与群(309人)の、3つの集団にランダムに振り分け、インフルエンザ症状緩和までの時間が比較されました。

 解析の結果、インフルエンザ症状の緩和までの時間(中央値)はゾフルーザ群で53.7時間、プラセボ群では80.2時間と、ゾフルーザ投与群で、1日ほど統計学的にも有意に短いことが示されました。しかしながら、タミフル投与群との差は認められず、従来薬と比較して優れていることは証明されませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日テレ河村亮アナと菅谷大介アナは50代で死去…「俺たちの箱根駅伝」放送開始で改めて追悼の声

  2. 2

    グダグタの横浜市長選…「組織戦の“素人”候補vsカジノ争点化に躍起のパワハラ前職」の展開で終盤戦へ

  3. 3

    ついにハシゴ外した高市首相…簗農相の予算委ポンコツ答弁が「クビ切り」の決定打に

  4. 4

    「救命病棟24時」江口洋介復帰で初回2ケタも…松嶋菜々子不在の第2シリーズが“歴代最高”、松雪泰子の「香坂先生」待望論

  5. 5

    “クズキャラ”芸人は消滅する…「TKO」木下隆行に続く「我が家」杉山裕之の寂しい末路

  1. 6

    横浜・織田翔希はNPB入りなら工藤中日が最適か…吉井楽天も魅力、阪神とオリには不安材料

  2. 7

    中日ナインは“理屈屋”工藤公康新監督についていけるか? 圧倒的知識量と裏方も心酔する人心掌握術

  3. 8

    工藤公康新監督の成否のカギ握る雅子夫人の「内助の功」 中日特有の“面倒臭さ”にはあの落合博満氏も苦しんだ

  4. 9

    阪神に「甲子園のDeNA」という鬼門…佐藤輝、森下、大山の中軸がそろって“借りてきた猫”状態

  5. 10

    元timelesz猪俣周杜の素行の背景 “王道アイドルとは雲泥の差”メン地下アイドルの闇

おすすめ求人情報

未経験からITエンジニアへ/3ヶ月研修で人生変えるキャリアチェンジ/完全週休2日・リモート可
株式会社キャリアトラック 大阪府 大阪市 正社員
月給22万円~28万円
在宅医療センター看護師
水海道さくら病院 茨城県 常総市 正社員
月給17万円~31万円
開発サポートスタッフ/出社ゼロ・完全在宅/月給36万〜/学歴不問
株式会社RIN partners 群馬県 南牧村 正社員
月給36万円~56万円
基本在宅勤務!時給3800円~/クラウド基盤向けシステム開発
株式会社エーティーエス 東京都 港区 派遣社員
時給3,800円~4,300円
Sponsored by 求人ボックス