意識を奪われた<大久保一丁目>

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 明日、知人が韓国に居を移す。十数年間、大久保に住み、この街の移り変わりを見てきた彼は「最近、なんだか日本が……」と言葉を濁した。

 その彼と大久保で会うと、必ずあちらこちらを歩き回り、「あそこにある店は、韓国人の★さんが関係していて」「この辺りの家賃はとても高騰していて」「あの建物は、本当は別の物を造りたかったのだけど、途中、建築基準法で不可能なことが判明して」など、大久保ネットワークに所属している彼だからこそ分かる“現地事情”を説明してくれた。
 今から思うと誠にもったいないことだが、上の空で聞いていたので、ほとんどの話を覚えていない。ひとりで歩いている時は意識したことがなかった、大久保に住む韓国の方々の生活風景が目に飛び込んでくるようで、そっちに意識を奪われていたからだ。

 自転車に食料品をいっぱい載せてヨタヨタ走っているオバチャンが、前方に見知った顔を見つけて、「ナントカナントカッ!」と韓国語で話しかける。そのまま立ち止まり、身ぶり手ぶりおしゃべりに花を咲かせている姿は、高校時代によく見た風景とそっくり。

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