吉野家も大幅値上げ 輸入牛高騰で牛丼が“高値の花”になる
ラーメンに続き、牛丼まで“高値”の花となるのか。
今月17日から25商品の値上げを発表した「吉野家」。定番の牛丼・並盛は300円から380円へ3割弱もアップ。理由は、材料の米国産牛肉が出荷量減少などで価格高騰。加えて急激な円安による輸入価格上昇が追い打ちとなった。牛丼に使う米国産ばら肉の国内卸売価格は、10月に1キロ当たり1080円。前年同月(555円)の約2倍に跳ね上がっている。
吉野家の決断はライバル店にも影響を与えそうだ。すでに「松屋」は7月から首都圏を中心に牛丼・並盛を290円から380円に値上げ。
「顧客ニーズに合わせ牛肉の質を上げたため。今後は未定で、なんとも言えません」(広報担当者)
「すき家」も8月に牛肉の仕入れ価格上昇を理由に、牛丼・並盛を250円から270円にアップ。「なか卯」は4月の増税前に牛丼を打ち切り、牛すき丼(並・350円)に切り替えた。
両チェーンを運営するゼンショーは、「現時点で、どちらも値上げの予定はありません。確かに、仕入れ価格は上昇していますが、牛肉を使わないメニューのラインアップが幅広いので調整している」(広報担当者)という。