ピーナツアレルギー防ぐ「画期的な研究」 卵や牛乳で応用も?
日本でも子供の食物アレルギーが大きな問題になっていますが、それはアメリカでも同じ。特に、命に関わることもあり、恐れられているのがピーナツアレルギーです。
ところが、アメリカの大手医学情報誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンが、「ピーナツアレルギーにならないためには、もっと食べなきゃいけない」という研究結果を発表し、話題になっています。
それによれば、赤ちゃんの時にピーナツを食べた子供は、食べなかった子供に比べ、ピーナツアレルギーが激減したというのです。
対象となったのは、生後1カ月から4カ月で、すでに湿疹が出ている、つまりアレルギー予備群の赤ちゃん約600人。半分の赤ちゃんにはピーナツをまったく与えず、残り半分にはピーナツが含まれる食品を少量ずつ与えて5歳まで様子を見たところ、ピーナツを「与えなかった」赤ちゃんの14%にアレルギー症状が出たのに比べ、「与えた」方の赤ちゃんでアレルギーになった数はわずか2%にとどまるという劇的な結果になったそうです。