今しか見られない5大色街遺産 濃密な空気漂う遊郭跡を歩く
「あと10年もすれば覚えている人もいなくなるでしょう。1958(昭和33)年の売春防止法の施行を転機に横浜の黄金町や大阪の飛田新地などを除けば、色街の姿をリアルに見られる場所は減ってきています。この歴史が消えてしまう前に歩ける範囲で記憶に残る話を聞いたり、景色を撮っていきたい」
今週の執事は、2000年から“色街”を見てきた。昨年、「色街遺産を歩く 消えた遊廓・赤線・青線・基地の町」(実業之日本社)を上梓。“性のはけ口”として公的な記録に残らないからこそ、文字や写真を残す面白さもある。今、カメラに収めたい5大色街遺産を聞いてみよう。