大鶴義丹さん「ネットのない時代が逆に羨ましい世の中に」

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 ナンパに励む若者たちの青春を描いた「スプラッシュ」(1990年)ですばる文学賞を受賞した作家で俳優の大鶴義丹さん(50)。父は唐十郎(78)、母は女優の李麗仙(76)だ。待ち合わせたのは、所属事務所の会議室。記者とカメラマンが到着するのを一人で待っていてくれた。偉ぶるところが、みじんも感じられない。

  ◇  ◇  ◇

「父は一般的な人よりは本を読む方でしたが、本の虫というほどではなかったですね。ただ、家には書棚があって、ジャン・ポール・サルトルなんかが置いてありました。僕はというと、当時の小学生の定番ですが、SFや冒険ものが好きでした。ジュール・ベルヌの『地底探検』、ダーウィンの冒険記『ビーグル号航海記』は、よく読んでいました」

 ここからが昭和の小学生たちだ。子供が朝から晩まで遊ぶのが当たり前の時代。本の内容は、すぐに実践に移された。

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