作家・片山恭一さん 「万葉集」の解説書で文学に出会う

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 九州大学大学院時代に文学界の新人賞を受賞、ところがその後長い間、作品が単行本化されない時代が続く。事態が一転したのは、2001年4月。「世界の中心で、愛をさけぶ」が刊行されると、国内単行本最多の販売数306万部を記録するベストセラーに。そんな作家人生の原点、それは万葉集だった。

 文学との最初の出合いは、地元の愛媛県立宇和島東高校2年生のとき、万葉集の解説書だった。

「学校で突然意識を失い倒れてしまったんです。医者からは『脳腫瘍の疑いがある』と言われました。知り合いにも、この病気で亡くなった人がいましたから、『自分はどうなるのだろう』と不安に駆られましたね。そんなある日、父が趣味の和歌のために買った万葉集の解説書をふと手に取ったのです。恋人同士が消息を通じて問い交わす相聞歌や死者を悼み哀傷する挽歌などから、人の愛や死について考えさせられました。今から思えば、これが文学との出合いでしたね」

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