ヌードな足首はタブー ビジネススーツに履くべき靴下とは
夏場、素足履きのサラリーマンを幾度となく見かけたが、「革靴の素足履き」は足のムレやニオイ、さらには革に白く塩が吹く原因となるので避けた方がいい。
もちろん、外から見えない靴下をはいているのだろうが、それでもビジネススタイルにヌードな足首がのぞくのはいかがなものか。「スネ毛を見せるのはドレスアップ最大の恥」と言われた時代が懐かしい。
靴下は正装には欠かせないアイテムだ。古い絵画で見たことがあるだろう、かつての貴族は今のような長ズボンではなく、半ズボンにジャケット、あるいはワンピースタイプの上着に「ショース」と呼ばれる白いタイツのような脚衣をはくのが「正装」とされた。男性が裸足の素肌を見せることは、絶対に避けるべきものだったのだ。
長ズボンが一般化してからというもの、裾から足首やスネ毛がのぞくのは正装時最大のマナー違反とされ、今も年配者には素足で靴を履くことに抵抗があるという人も多い。服飾にうるさい粋人にもハイソックスを選ぶ人は少なくないのだ。