INTLOOP林博文社長 コンサル時代によく読んだ色の本の狙い
2021年卒業生の就職活動が本格化する中、コンサルティング業界が人気だ。かつては東大や京大、早慶などトップエリートに限られる狭き門だったが、その裾野が広がっている。今回登場の林さんは、外資系コンサル大手の現アクセンチュア(元アンダーセン・コンサルティング)を経て、05年に独立した。自らを「飽き性」だという社長の読書術は……。
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「学生のころはハードボイルドやサスペンスが好きで、北方謙三さんのシリーズを好んで読んでいました。シリーズ名? なんだろう。僕、読み終えると、すぐ古本屋に売っちゃうんで、手元には本がほとんどないんですよ。どちらかというと、アウトローな性格で、現実と離れた世界の話に共感するんだと思います。村上春樹さんも読んだことはありますが、僕には響かなくて」
中学時代、野球部の練習があっても、「きょうはゲームをやりたい」と思えば、練習をサボる。決められたことに従うのが嫌で、同志社大法学部時代は週5や週6で居酒屋バイトに励んでいた。就職氷河期の1996年、大学を卒業すると、憧れのコンサルタントに就く。