仏ミシュランで日本人初!実食者に聞く3つ星シェフの腕前
キムタク主演のドラマ「グランメゾン東京」が現実化したような快挙だ。「ミシュランガイド」2020年フランス版で日本人として初めて3つ星を獲得した小林圭シェフ(42)。長野県出身で99年に渡仏後、仏料理の巨匠、アラン・デュカス氏の下で修業し、自身の店「KEI(ケイ)」をオープンさせたのは11年のこと。
翌12年には早くも1つ星を獲得し、17年以降は日本で2例目となる2つ星に昇格。ついに最高位に昇り詰めたシェフはどれほどの腕前なのか。16年秋にKEIを訪れたワインコンサルティング会社・ステラマリー代表でJSA認定ソムリエの秋山まりえさんに聞いた。
「当時は既に1つ星獲得の人気店で、3週間前にランチを予約。3つのコースからデギュスタシオン(少量多皿)を選びました。料金は120ユーロで1万5000円ほどの感覚です。冷菜3種にメインも含め6、7皿にデザートがつきました。どの盛り付けも水彩画のような繊細なタッチで美しい見た目で、皿とソースの色合いのバランスが素晴らしかったです」