伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

批判殺到 東大総長選“消された音声データ”の恥ずべき中身

公開日: 更新日:

 太った豚になるよりは、痩せたソクラテスになれ――。1964年3月、大河内一男東大総長が、卒業式で述べたというこの言葉は、日本アカデミズムの頂点に立つ東大の気概を示す名言として記憶されている。が、56年を経た今、東大の権威の失墜と統治の劣化を象徴する出来事が、10月2日選出の総長選で起きた。

 経緯はこうだ。

 五神真総長が来年3月、6年の任期満了で退任するのに伴い、4月28日、総長選の開始が告示された。7月7日、代議員会で11人の1次候補者が選ばれ、同9日、経営協議会が1人を推薦。学内の教員8人と経営協議会の8人で構成される総長選考会議が、9月2日と4日に面接・審査を行い、7日に選考会議を開き、藤井輝夫副学長・元生産技術研究所長、染谷隆夫工学系研究科長、永井良三自治医科大学学長・元東大医学部付属病院長の3人の2次候補者を選んだ。30日、有資格者による意向投票が行われ、藤井氏を選出。そのまま第31代総長に就任することになった。

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