中曽根元首相の合同葬「なぜ神嘗祭に」神社関係者から異論
17日行われる中曽根康弘元首相の内閣・自民党の合同葬儀。
菅政権が、国立大学や自治体に対して「弔旗の掲揚」と「黙祷」を求めたために「思想統制だ」と批判が噴出しているが、神社関係者や右翼関係者からも「なぜ、この日にやるのか」と不満の声があがっているという。10月17日は、皇室や神社関係者にとって大切な「神嘗祭」が行われる日だからだ。
ウィキペディアによると「神嘗祭」は宮中祭祀のひとつ。宮中および神宮(伊勢神宮)で祭祀が行われる。その年に収穫された新穀(初穂)を天照大神に奉げる感謝祭。神宮では神嘗祭が最も重要な祭祀だという。
それだけに、どうして特別な日にわざわざ葬儀を行うのか、と疑問の声が出ているという。「神社新報」の元取締役、前田孝和氏はこう言う。
「神嘗祭は皇室にもつながる大切なお祭りです。神社関係者にとって特別な日。祈りと感謝という日本人を象徴するお祭りの日とも言えます。中曽根元首相に弔意を表すのはいいことだと思います。でも、1年365日あるのに、どうしてこの日なのでしょうか。葬儀の日程をずらすことはできなかったのでしょうか。しかも、日本中に弔旗を掲げてもらうのでしょう。心ある神社関係者は戸惑っていると思います」