大岡玲
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大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【万葉の歌ごころ】実は昭和歌謡の匂いが色濃く漂う万葉集を味わおう

公開日: 更新日:

 阿久悠は、高度成長期になるまで〈日本人とは、元来、歌えない国民だった〉と述べた。たしかに、マイクを持って歌謡曲を人前で、という文化はあの時代の発祥かもしれない。しかし、別種の歌い方の文化はそれ以前にもあった。小唄、端唄に都々逸とくれば、江戸末期に盛んになった宴会の友。ほろ酔いで…

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