副業は“温泉オタク”「ひとり温泉」の楽しさを伝え続けて
「誰かと一緒に温泉旅行へ行くと、その人が楽しんでいるのか、何を話そうかなとコミュニケーションにエネルギーを使ってしまう。もちろんそれが心地よい時もありますが、一人で過ごすっていうのは、ぜいたくだなと思うんです。『おいしいな、温かいな、気持ちいいな、美しいな、眠いな』などの根本的な気持ちを誰にも邪魔されません」
永井さんは、そんな素直に受け取った感覚をメモにとってツイッターに投稿している。ツイッターの読者のためでもあるが、自分自身でメモを見返すとまた感覚が蘇って楽しいという。まずは自分が楽しいということがとても大切だ。
永井さんのブログには「好き」を仕事にすることについても触れられている。好きと仕事の関係について聞いた。
「そもそも確固たる『好き』を持っている人はそれほど多くないと思います。好きなものへの気持ちや知識などを誰かと比較したら『私なんて……』と引っ込めてしまう人もいる。だから今やっている仕事の中で好きになるポイントを探していくことも大切だと思います。私は学生時代に温泉メディアでライターのアルバイトをしたり、旅行情報誌の編集部に所属したりして好きだった温泉との関係が今に続いています。ちょっとでも好きだと感じられることを仕事の中で見つけたり、好きの目がある仕事をすれば、共感する人が増え、自分と事業の価値も上がり、好循環が生まれます。そうすれば、好きがもっと深まると思います」