コロナ倒産1000件突破!大苦境4業種の断末魔と3月の修羅場
「1カ月後には必ず事態を改善させる」――。根拠のない自信に満ちあふれた約束は、やはり果たされなかった。菅首相が2日、緊急事態宣言を10都府県で来月7日まで延長すると表明。新型コロナウイルス関連の経営破綻は1000件に達し、雇用不安も増大。会見で菅首相は「重層的なセーフティーネットにより事業を守り、雇用と暮らしを守り、困難を抱えた方を支えていきます」と語ったが、本気度が全然足りない。「公助」の総動員が急務だ。
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会見に初めてグラフとプロンプターを導入した菅首相は冒頭、「全ての地域で緊急事態宣言を終えることができず、誠に申し訳なく思っています」と謝罪。飲食店の営業時間短縮、不要不急の外出自粛、テレワークの拡大、イベントの人数制限などを引き続き求めた。暮らしの制約が続くのは言うまでもないが、経済への打撃は「急所」と狙い撃ちされた飲食店や取引先にとどまらない。