米アイダホ州の“矢ガモ”救出作戦の決め手は「投網発射銃」

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 1993年に東京・石神井川で発見された“矢ガモ”と同じような事件が米アイダホ州で起こり、怒りと称賛を巻き起こしている。

 同州のローウェル湖で1月、「ブローダート」と呼ばれる強力な吹き矢が頭に突き刺さったまま泳いでいるメスのカモが発見された。

 治療のための捕獲作戦が何度か行われたが、ことごとく失敗。このニュースを目にして助っ人に名乗り出たのが、同州立ボイシ大学に通う学生のマシュー・ギリキンさん。ちょうど卒業制作のために「ネットガン」(写真)を製作したばかりだった。遠くの獲物を捕獲する“投網発射銃”だ。

 1月25日、ローウェル湖動物保護局がネットガンを使った捕獲作戦を実施。“アイダホの矢ガモ”は無事に保護され、トレジャーバレー獣医学病院に搬送された。そして手術が行われ、吹き矢は除去された。

 吹き矢はカモの目のすぐ下を貫通していたが、急所は外れていた。感染症などもなく、回復しつつあるという。

 ローウェル湖動物保護局のメリッサ・ブラックマー局長によると、ブローダートで鳥や猫などを撃つ事件はこれまでにも何件か起きているという。

「複数の人間がこの地域で(ブローダートで鳥や動物を撃つことを)やっています。極めて遺憾で残酷な行為です。ここ数年で散発的に起きています」

 この一連の出来事は、ローウェル湖動物保護局のフェイスブックに写真と共に投稿され、急拡散。犯人への非難や怒りの声と、マシューさんやローウェル湖動物保護局への称賛の声が多数寄せられている。

 ちなみに“アイダホの矢ガモ”は日本のそれと同様、回復後に野生に返される。

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