米退役軍人の79年越しの思い 98歳で高校の卒業証書を授与され感激
第2次世界大戦中、高校卒業直前に軍に徴兵された米国の98歳の退役軍人が先日、高校の卒業証書を授与され、話題になっている。
テキサス州サンアンジェロに住むドナルド・ホイジンガさん(98)で、きっかけは昨年11月、ウエストテキサス退役軍人省のクリニックで、ソーシャルワーカーのテス・グッディングさんと健康問題などについて面談したこと。
ドナルドさんはテスさんに「私は卒業の6週間前に陸軍に徴兵されたもんだから、高校の卒業証書を持っていないんだ。この年になってもそれが残念で仕方がない」と語った。
ドナルドさんは1943年3月、最終学年の時に徴兵されて欧州戦線に。パラシュート降下した後、ドイツ軍の捕虜になり、8カ月間、捕虜収容所に収監されていたという。
テスさんは、ドナルドさんが通っていたアイオワ州レイクビューの「オーバーン高校」が、現在は「イースト・サク郡立高校」になっていることを突き止めた。すぐに同校のケビン・リッタラー校長と連絡を取り、ドナルドさんの事情を話し、何とか卒業証書を授与する方法はないだろうかと相談した。