“エンジン全開”小池都知事はレガシーづくりに躍起?「私立中学校世帯に授業料助成」の思惑
年明け以降、「少子化対策」に“エンジン全開”の小池都知事。「18歳以下の子どもに所得制限なく月5000円給付」「0~2歳の第2子の保育料を完全無償化」に次ぐ第3弾として、「私立中学に通う年収910万円未満の世帯に年間10万円助成」を来年度当初予算案に盛り込む方向で最終調整していると、20日の記者会見で明らかにした。
政府は、岸田首相が「異次元の少子化対策」をブチ上げたものの具体策については19日に関係府省の初会議が開かれたばかり。岸田首相を“出し抜いて”ニンマリの小池知事は、ここへきて露出度も高めている。21日はTBS系のバラエティー番組「炎の体育会TV」にスペシャルゲストとして出演。22日はバレーボール・Vリーグの試合の始球式に登場し、2025年に東京で開催される聴覚障害者の五輪「デフリンピック」をPRしていた。
■「一に人、二に人、三に人」と、後藤新平に傾倒
「小池知事が最近、張り切っているのは間違いない。力を入れているのは『エネルギーと人』。これからは太陽光など再生可能エネルギー政策と人づくり政策が重要と言っている。特に『人』については、戦前の内務官僚で東京市の市長(今の都知事)も務めた後藤新平に傾倒していて、『一に人、二に人、三に人』などの名言をしょっちゅう口にする。少子化や教育関連の政策も『人づくり』。知事2期目のレガシーにしようとしているんじゃないか」(都政関係者)