浅草橋「むつみ屋」→「西口やきとん」とはしご酒 脳裏に蘇った金髪姉ちゃんの豪快な笑い声

公開日: 更新日:

「西口やきとん」は老若男女でいっぱい

 総武線高架下とその周辺にはいまどきのしゃれた内装の店が連なり、ビストロ、寿司、焼き肉、もつ焼き、中華などで賑わっている。客のほとんどは平成世代か。

 その路地を抜けていくと、ぽつんと赤い庇が見えてくる。白抜きで「西口やきとん」の文字。入り口に焼き場があり、その周りの立ち飲み台を常連たちが取り囲んでいる。中に入ると立ち飲みカウンターが両サイドにあり、奥はテーブル席。コロナ前は毎晩酔客でごった返し、カオスな祝祭空間だった。「あの頃にはもう戻らないね」と焼き場のお兄さんがぼやく。それでも店内は老若男女でいっぱいだ。

 初めてこの店に入ったとき、たまたま小奇麗なスーツを着ていたアタシは、店の流儀が分からず戸惑っていた。

 すると、髪を金色に染めたお姉ちゃんが、カウンターの中から「あんたたちはいつも来てるんだから、あっちで飲みな!ご新規さんこちらへ!」。ごった返す店内を大声でさばいていた彼女が、カウンターを占拠していた下町の常連たちを蹴散らし、アタシに居場所をつくってくれたのだ。

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