著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

「十割そば」に学ぶ投資術 割高なのを知っている地元の人は手を出さない?

公開日: 更新日:

「せっかくそばの産地に来たんだから、オレは十割そばね」

 東京から来た友人のMさんがこう言い出した。

「ヤメた方がいいよ。ここのそば、十割も九割も中身は同じ。値段が高いだけ」

 そう、いわゆる観光地価格である。地元の人はそれをよく知っている。だから決して十割そばに手を出さない。

 しかし、観光客やヨソ者はそれを知らない。だから平然と十割そばを注文し、割高なものを食すのだ。

「これおいしいね」

 値段が3割高いことも知らずに……。

■投信「ダブル〇〇」に要注意

 株式の世界でも、このように「買ってはいけないもの」が存在する。それは「ダブル〇〇」「レバレッジ〇〇」という投資信託だ。

 日経平均やTOPIXなどに連動し、「その倍」動くのを目標にしている。なかには「逆方向に2倍」動く商品もあり、投資家の間ではちょっとした人気になっている。でも、これがどうしてダメなのか――。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 2

    広陵高校野球部の問題を軽く考えないでほしい…法的に見れば刑事事件

  3. 3

    参院選に挑んだ精神科医・和田秀樹さんが明かす選挙の裏側…「政策を取り上げてもらえなかったのが残念!」

  4. 4

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  5. 5

    実家の片付けで子どもが見た“地獄” 約半数が「生前整理」着手できず…それでも親が子に手伝わせたくないワケ

  1. 6

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 7

    松下洸平「電撃婚」のお相手も?「プロ彼女」の“日陰”すぎるリアル

  3. 8

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  4. 9

    脳科学者・中野信子さん「死亡年齢の中央値は93歳。あと43年を有効に使い切ることができるか」

  5. 10

    横浜市長選の隠れた争点だった「花博」の是非を現地で探った…建設費が上振れ、環境破壊の懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理