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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「十割そば」に学ぶ投資術 割高なのを知っている地元の人は手を出さない?

公開日: 更新日:

 実は「2倍」と思っていても、そのうち「1.8倍」とか「1.5倍」とかになってしまうケースが多いのだ。

 上がるときは少ししか上がらず、下がるときは思いっきり下がる--そんなヘンな動きをするのである。これでは何をやっているか分からない。

 理由はちょっと難しいので割愛するが、簡単にいえば、相場がもみ合いになったとき、「上がったら買い、下がったら売り」とやってしまう習性が要因となっている。

 NISAのときに出てきた「ドルコスト平均法」の逆みたいなことをやっているのだ。これでは儲かるわけがない。

 だから、この「ダブル〇〇」的な投資信託は長く持てば持つほど、ドンドン不利になっていく。

 一方的に動く相場だったらよいのだが、そんな相場はめったにない。もみ合い相場が続いているうちに、ジリ貧になっていくのである。

 そもそも2倍の商品に手を出すこと自体、欲の皮が突っ張っている--その仕打ちを必ず食らうということなのだ。

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