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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「期待値」は信用していいのか? スポーツくじで1億5000万円を儲けたツワモノも…

公開日: 更新日:

「300円買うと、平均して521円もらえる賭け」

 そんな異常事態がメガビッグで発生した。メガビッグとは、Jリーグのサッカー14試合のそれぞれの総得点数を当てるスポーツくじ。「1等賞金が最高12億円!」というふれこみで、宝くじと並んで、庶民の夢をかなえている。

 その異常事態が起こったのは、9月の第1週。当せん者が出現しないキャリーオーバーが重なり、賞金総額は実に83億円に増加。このときの「期待値の高さ」に目をつけた医学生が、全財産7350万円をぶっこみ、見事、1等2480万円を8本的中させたのだ。儲けはなんと1億5000万円!

「絶対に儲かる」というシロモノではないが、この「勝ちやすい勝負」に見事、勝利。しかも、それをYouTubeで実況していたというのだから、相当、肝が据わっている。隠居生活に安穏としているシニアの皆さんも、ぜひ参考にしたいものだ。

 でも、大勝負を決断することになった「期待値」というシロモノ。果たして、絶対的に信用してよいものなのか……。

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