クルーズ船で集団感染疑い「ハンタウイルス」でパンデミックの可能性は? 日本の飲食街を走り回るネズミからも感染リスクあり
大西洋を航行中のクルーズ船「MVホンディウス」で、ネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が疑われている問題。世界保健機関(WHO)は、これまで6人の感染が確認され、さらに疑いのある2人を加えた計8人中、3人が死亡したと報告し、「濃厚接触者の間で人から人に感染した可能性」を指摘している。
10日早朝には船が受け入れ先のスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着見込みで、船内には乗客・乗員約150人(うち日本人1人)が残っているという。
その後のパンデミックが懸念されるが、WHOは新型コロナが感染拡大した初期の状況とは、「類似性があるとは思わない」と否定。とはいえ、心配は尽きない。
ハンタウイルスは、ウイルスを持ったネズミなどに噛まれるほか、糞や尿、乾いた糞が混じったほこりを媒介して感染するという。どんな症状があるのか? 浜松医療センター感染症管理特別顧問で、医師の矢野邦夫氏に詳しく聞くと――。
「潜伏期間は1~8週間です。最初はインフルエンザのような症状であり、発熱、頭痛、筋肉痛、めまい、悪寒、消化器症状(腹痛、吐き気、嘔吐、下痢)がみられます。病状が進行すると、『ハンタウイルス肺症候群』、もしくは『症候群出血熱(腎症候性出血熱)』となります」
















