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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

株式の世界には“エセ株価指標”が玉石混交…間違った指標を見ていると思わぬ損をする

公開日: 更新日:

「太郎君は学校から家まで2キロの距離を30分かかりました。太郎君の速さは時速何キロでしょうか?」

 小学校5年生の算数の問題だ。公式はもちろん「距離÷時間=速さ」。なので、答えは2÷0.5=4、時速4キロである。ちょっと算数が苦手だった大人でも、簡単に解くことができるだろう。

 これと同様な公式が株式にもある。「株価÷1株当たり利益=PER(株価収益率)」という指標だ。あと「株価÷1株当たり純資産=PBR(株価純資産倍率)」というのもある。

 いずれも「低い方が、株価が割安」と判断され、「買ってもよい」とされている。株式の投資判断に役立つというわけだ。

 しかし、似たような式なのに毛色が違うものがある。

「純利益÷自己資本=ROE(自己資本利益率)」というヤツだ。これは高い方が「利益率が高い」として評価される。でも、前2つと根本的に違うのは、式に“株価”が入っていないことだ。株価が高かろうが安かろうが、このROEには関係ない。あくまでも「企業の利益率を評価しただけ」の話である。

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