猫の痛みを「見える化」するニット帽 モントリオール大の獣医学部が開発!

公開日: 更新日:

 白いニット帽をかぶった猫。可愛いとしか言いようがありませんが、これ、ファッションではない。ニット帽の中に複数の電極が仕込まれていて、猫の脳波をスキャンできるようになっているのだ。

 開発したカナダのモントリオール大学(UdeM)獣医学部によると、これまで猫の脳波のスキャンは難しかったという。猫が装着された電極のワイヤを振り落としたり噛んだりしてしまうからだ。

 その解決策として考えられたのが、このセンサーを仕込んだ心地よいニット帽。

 目的は猫の宿痾(しゅくあ)というべき「変形性関節症」の実態解明と治療方法の開発だ。大人の猫の25%がかかっているといわれるこの病気は、関節の軟骨が加齢やその他の原因によってすり減り、関節の痛みや炎症を引き起こす、というもの。

 研究では、変形性関節症を患う11匹の猫を対象に、脳波測定を行い、彼らのストレスや痛みを評価。痛みを感じているときの脳波のパターンを特定することで、猫が痛みを感じているかどうかを客観的に判断。

 そしてそれをもとに、将来的には自動的に痛みを検出し、適切な治療を施す技術の開発につなげようというわけだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?