世耕弘成氏がもたらした和歌山政界の深いミゾ…子飼いの参院議員が自民から除名、“紀州戦争”の余波続く

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 政争は収拾する気配がまったくない。

 自民党和歌山県連は先月31日、望月良男参院議員を除名処分にしたと発表した。世耕弘成衆院議員と近い望月氏は、参院選の党の公認争いで二階俊博元幹事長の三男・伸康氏に敗北。しかしその後、公認選考での誓約書に反して無所属で立候補し、初当選した。除名は、8段階ある処分のうち最も重い。世耕氏と伸康氏が争った昨秋の衆院選から続く「二階VS世耕」の分断が、より鮮明になった。

 参院選で世耕氏は、望月氏を全力アシスト。世耕事務所関係者が望月陣営の選挙運動を手伝い、本人も応援に駆けつけるなどして、次点の伸康氏に約3万4000票差をつける圧勝に導いた。しかし、選挙期間中の世耕氏のある行動が、県内で波紋を広げている。

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