大阪万博でお披露目! サイエンス社の“ミライ人間洗濯機”は介護分野の即戦力になるか
私がUFBを特に意識したのは、NEXCO西日本が「世界一きれいなトイレを目指すため」と採用したからだ。
一般的にトイレの床掃除は水で濡らし、デッキブラシでこすり、汚水を回収する。ところがUFBはモップで拭くだけでこれと同じ効果をもたらした。掃除時間は短縮。作業負担減少に加え、洗浄水の使用量は100分の1。無洗剤なので環境にも優しい。フラッシング水として使えば尿石の便器付着を緩和。UFBが水自体の洗浄能力を高めているからだ。
■お風呂時間を変える新習慣にも
ミライ人間洗濯機は、ファインバブルを使って人を洗う。大阪ヘルスケアパビリオンの展示で表せられるように、期待される分野は介護だ。介護は被介護者、介護者ともに肉体的負担が大きい。入浴は特にそうだ。ドイツでは共働き促進のため、食器洗浄機を普及させたという逸話もある。
「介護分野での期待はもちろん、お風呂時間を変える新習慣になり得る。体も心も自動で洗える風呂にしたい」(サイエンス社担当者)