石破政権が減反からの転換表明も現場は課題山積…コメ増産が難しいこれだけの理由

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 いきなり「増産しろ」といわれて、すぐできるものなのか?

 石破首相は5日、コメの安定供給に関する関係閣僚会議で「コメをつくるな、ではなく、生産性向上に取り組む農業者が、増産に前向きに取り組める支援に転換する」と話し、コメ増産の方針を表明した。

 政府はコメ余りによる値崩れを防ぐため、1970年代から生産量を調整する減反政策を実施してきた。2018年に廃止されたが、現在も補助金で飼料用米への転作を促すなど、実質的な減反は続いている。

 しかし、昨夏からはコメの需給が逼迫し、米価が高騰。農水省の調査によると、昨年の高温障害で精米後に残ったコメの割合を示す「歩留まり」が悪化し、生産量が推計より少なかった可能性がある。

 石破首相も「生産量に不足があったことを真摯に受け止める」と話すなど、ついに国がコメ不足を認め、増産へとかじを切ったわけだ。

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