中村倫也似の彼、初の“おうちデート”で事件が勃発! 帰宅した女の前で彼が放った一言に愕然
誠実で紳士的な彼と初めてのおうちデート
いまやマッチングアプリやSNSでの出会いは当たり前。でも、相手の背景が見えにくいぶん、隠された真実に後から気づくケースも少なくありません。
今回は、ある日突然“他の女”と鉢合わせてしまったというナオさん(仮名・30歳/営業アシスタント)にお話を伺いました。そこで耳にしたのは、男たちが都合よく使う“魔法の言葉”だったといいます。
「マジで可愛い。ずっと会いたかった」
彼がそう言ってくれたのは、アプリで出会ってから3回目のデートの帰り道だった。身長は高く、清潔感のある雰囲気。芸能人で言えば中村倫也をもう少し素朴にしたような顔立ちで、優しい声と穏やかな話し方が印象的だった。
私は当時30歳、営業アシスタントの仕事をしていて、職場では「真面目で聞き上手」と言われるタイプ。恋愛では慎重な方だったけれど、彼の紳士的な態度にどんどん惹かれていった。
【読まれています】毎日「君しかいない」と囁く男の“裏の顔”。SNSに私が一切存在しないのはなぜ?
整理整頓された1Kの部屋。几帳面な人と思いきや…
何より、LINEのやりとりが誠実だった。「おはよう」「今夜会える?」という連絡が毎日あり、話題も尽きない。日常を共有し合うようになった頃、彼から「今度うちに遊びに来ない?」と誘われた。
ついにおうちデート…!と思って、手作りのお菓子とコンビニで買った花束を片手に、彼の家を訪ねた。1Kのきれいな部屋で、洗面所やキッチンも整理されていて「几帳面な人なんだな」と感心した。
ちょっと女性っぽいマグカップがあるのが気になったけど、「元カノの置き土産かも」と、勝手に都合よく解釈していた。
ところが、事件は起きた。
「ただいま~」と帰ってきた女
彼がトイレに立ったタイミングで玄関のドアがガチャっと開き、「ただいま〜」と声が響いた。
えっ…誰? と思う間もなく、そこに入ってきたのは、私より少し年下くらいの女性。コートを脱ぎながら「今日さ、スーパー混んでてさ…って、は?」と私と目が合い、空気が一瞬で凍った。
「誰、この人?」
私は立ち上がり、「あの…どなたですか?」と聞くのが精一杯だった。
女性がすぐに彼の名前を叫び、彼が慌てて戻ってきた。状況を飲み込んだ私が震える声で「どういうこと?」と問い詰めると、彼は平然とこう言った。
「いや…もう別れる予定だったから」
「別れる予定」。その言葉の胡散臭さに、私は逆に笑ってしまいそうになった。「予定」って何? 別れてないよね? 今この人、鍵持って普通に帰ってきてるけど? と、ツッコミどころが多すぎて、頭が真っ白になった。
私が悪いの?
しかも彼女は「え、なにそれ、信じらんない」と言いながら、なぜか私の方を睨んできた。私が悪いとでも言いたげな目つきだった。
「私、ほんとに知らなかったんです」と何度も説明したけれど、彼女は「てか、女の家に行くとか普通に無理なんだけど」と吐き捨て、彼に怒鳴りつつも私にまで文句をぶつけてきた。
その場の空気は修羅場というより、理不尽の渦だった。
私は荷物をまとめて、何も言わずにその部屋を出た。手に持っていた花束が情けなくて、途中のコンビニのゴミ箱に無言で押し込んだ。
電車の中で泣きたかったけど、涙も出なかった。現実感がなさすぎて、ずっと心が置いてけぼりのままだった。
“都合のいい言葉”にご用心
その後、彼からのLINEはなかった。私も送らなかった。数日後、ブロックされていたことに気づき、「ああ、やっぱり」と納得した。
あの一件以来、私は“都合のいい言葉”に対して極端に敏感になった。「実は今ちょっと別れ話してて」「元カノがまだ荷物置いてるだけ」といった言い訳には、秒速で疑いの目を向けるようになった。
「“別れる予定”なんて、別れてから言え」
それが今の私の合言葉だ。
そして、あの日の彼女の言葉も、強く心に残っている。
「てかさ、普通に迷惑なんだけど」
私も、そう思ってるよ。
(まゆう)