広島・大迫敬介はW杯で森保Jの「第1GK」になれるか…東アジアE-1選手権で“神業セーブ”披露
森保ジャパンを韓国で開催された東アジアE-1選手権優勝に導いたのは、15日の韓国戦で決勝ゴールを奪った広島FWジャーメイン良(30)もさることながら、試合終盤に神業スーパーセーブを見せた広島GK大迫敬介(25)だろう。
試合は大会初戦・香港戦で4得点のジャーメインが前半8分、左からのクロスを左足ボレーでゴール右上に押し込んで先制。1点リードで迎えた後半、韓国に攻め込まれるシーンが増え、39分に大ピンチが訪れた。
韓国選手が至近距離でジャンプし、ドンピシャのタイミングで強烈右足ボレーシュート。土壇場で追い付かれた! と誰もが思った瞬間、GK大迫が機敏に反応。左手一本でビッグセーブだ。
終わってみれば、A代表常連のGKが韓国戦無失点の立役者となって「今大会3連勝」「E-1選手権2大会連続3度目の優勝」を引き寄せた。
現地で取材した元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「日本代表の正守護神はイタリア・セリエAのパルマで活躍している鈴木彩艶(22)だが、第2GKの大迫が韓国戦で見せた好パフォーマンスによって<鈴木に肉薄した>と言っていい。大迫はビッグセーブ以外でも的確な判断で安定感あふれるプレーを続けた。足元の技術も高く、左右両足から繰り出すフィードボールがカウンター攻撃の起点となり、シュートにつながることも多い。大きな武器の一つです」
フィジカル的には192センチ、98キロの鈴木に比べると188センチ、87キロと分が悪いが、大迫本人は「代表内での序列を上げたい」と意欲マンマン。
鈴木とのハイレベルな「第1GK争い」は、約1年後の2026年北中米W杯開幕まで要注目である。